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カサオリエンテ【福知山/カフェ/エスニック料理/雑貨】国道175号線沿いにあるリトルアジア

【2021年7月某日のランチ】
「カサオリエンテ」のガパオライス750円、ナムトック・ムー650円(+温玉入り50円)
合計1,450円

2021年7月某日、日曜の朝。青空にぽっかり開いた夏の扉から、一気に熱風が吹き込んできた。こんな日はビンテージのアロハシャツを軽く羽織って、奥京都の中の東南アジアへ、ゴオォォ~! オレ的リトルアジアでグワーッとスパイスを注入するのだ。

福知山市中心部から国道175号線を舞鶴方面へ向かってクルマを駆る。鬼瓦公園がある京都丹後鉄道大江駅から10分ほど走ったころ、左手にオレンジ色の看板が見えてきた。その場所こそが、今日のランチの目的地、アジア雑貨&カフェ「カサオリエンテ」だ。

福知山中心部から向かった場合、国道175号線沿いの左手にあるこのオレンジ色の看板が目印。
福知山中心部から向かった場合、国道175号線沿いの左手にあるこのオレンジ色の看板が目印。

どっしり構える木造の建物は、築約90年の古民家をリノベーションした店舗。その手前にある手入れの行き届いた庭に、タイの三輪タクシー「トゥクトゥク」が1台。

玄関を入ると、右手にバリ風インテリアのカフェスペース、それを囲むように雑貨スペースが広がっている。外観は和風、内観はアジアンテイスト。2つの異なる風味を一度に味わえるのが、この店の魅力のひとつだ。

築約90年の古民家と、東南アジアで見かける三輪タクシー「トゥクトゥク」。このマッチングがカサオリエンテの魅力だ。
築約90年の古民家と、東南アジアで見かける三輪タクシー「トゥクトゥク」。このマッチングがカサオリエンテの魅力だ。

威風堂々とした玄関。ディスプレスされたエスニックな洋服が出迎えてくれる。
カフェスペースのカウンター席。ここから見る庭は美しく、トゥクトゥクは絵になる。
カフェのテーブル席はバリ風。ここでゆっくりお茶を飲むのは至福のときだ。

午前10時半過ぎ。カフェスペースにはまだ誰もいない。おや、オレは今朝の最初の客みたいだ。ここへは定期的に足を運び、インセンス(香)を購入している。それでも、「その日の最初の客」になったのは、今回が初めて。まだ誰も呼吸していない店内の空気が心地よい。

訪れた週の「土日限定のランチ」は、タイ料理の定番「ガパオライス」(750円)だった。これが目当てだったので、迷うことなく注文。オーナーの藤池秀樹さんが厨房から顔を出して「倉田サン、ランチタイムまでまだ時間があるので、ゆっくりお待ちください」と声をかけてくれた。
今朝は朝食をとっていなかったので、ガパオライスのほかにあと一品食べたい気分だ。そのことを伝えると藤池さんはタイの屋台料理「ナムトック・ムー」(650円)を推した。いいねぇ。しかも50円プラスして温玉をトッピングできるというではないか。
こうして当日のランチは「ガパオライス」+「温玉入りナムトック・ムー」に決定した。

注文した2品ができあがる間、店内をゆっくり見てまわった。アジアの雑貨は、赤や黄色、ピンクなど、極彩色が多く、視覚面から脳をビリビリ刺激してくれる。とにかくパワフルで猥雑だ。身につけたり、部屋に置いたりすれば、腹の底から元気にしてくれそうな自分だけのアイテムを探し出す楽しみにあふれている。

極彩色の雑貨が並ぶ店内。見るだけで気分が高揚してくる。
タイやバリ島、インドなどから輸入した衣料や雑貨、バッグ、器などが整然と並ぶ。
カサオリエンテの人気者といえば、ネコのゴルゴ店長。店内や庭をゆっくり歩き、ところかまわず、ごろんところがるのがゴルゴ店長のおもな仕事だ。

午前11時過ぎ。カウンターに座って、窓の外のトゥクトゥクを眺めていたら、「ガパオライス」と「温玉入りナムトック・ムー」が到着した。さあ、タイ料理を食らうぞ。
ガパオライスの「ガパオ」とは、バジルのことなので、直訳すれば「バジル炒めごはん」となる。タイでは、ホーリーバジルが使われるそうだ。
豚肉か鶏肉のミンチとパブリカ、ホーリーバジルを炒め、ナンプラーやオイスターソース、砂糖などで味付けする。好みに応じて唐辛子など辛味を加える。炒めた具材をごはんと一緒に皿やプレートに盛り、さらにその上に目玉焼きをのせて完成。タイの国民食だ。

具材とごはんを全部かきまぜてから食べるか、具材を少しずつ崩しながら食べるか。好みに応じてどうぞ。

カサオリエンテのガパオライスは、鶏肉ミンチとパブリカとホーリーバジルを炒め合わせたもの。その隣のスペースにサラダが添えられており、スープがついてくる。
ナムトック・ムーは、カサオリエンテのオリジナルメニュー。スパイスが効いた豚スープにセンレック(細米麺)が入った軽食だ。

ナムトック・ムーのスープは茶色く濁っており、独特の香りがする。八角やシナモンなどのスパイスが混ざっているのだ。ずるずる、ずるーっとスープをすする。うむ、混沌としたアジアの風味が口の中を駆け抜ける。
次にガパオライスをスプーンでかき混ぜ、口へ運ぶ。想像したほどピリ辛ではなく、オレには食べやすい味。少し遅れて、ホーリーバジルの甘味のあるさわやかな香りが鼻にツーン。バジルには、イライラを抑制する鎮静効果があるとか。であれば「鼻にツーン」は大歓迎だ。

ナムトック・ムーは茶色く濁ったスープが特長。八角やシナモンなどのスパイスが効いている。独特の香りは、鼻から脳の奥を突き抜けた。クセになりそうだ。
トッピングした温玉を箸で割る。ああ、とろりとした黄身が登場するとき、全身に官能的な快感が走る。

かつて旅したシンガポール、マレーシア、インドネシアなどで食べた屋台料理の味の記憶をまさぐりながら、ナムトック・ムーのスープと細米麺とガパオライスを交互に口へ運ぶ。八角、シナモン、ホーリーバジルの香りが口の中で複雑に混ざりあい、辛さと甘酸っぱさが交錯する。
混ざりあう香ばしいスパイス。口の中でころがる東南アジア。
タイ料理の熱量がオレの体内に移動する。オレの額から、汗がにじみ出る。体の内側が亜熱帯になる。ええ~い、全部きれいに消化し、エネルギーにしてやる。 一心不乱。気づいたら目の前の器から、料理はすべてなくなっていた。カパオライスとナムトック・ムーは手をつないで、オレの胃袋へ旅立っていった。

満足感と旅情感に満たされたオレは、トゥクトゥクに腰を下ろし、青空を見上げた。ここは、どこだ? タイの田舎町か? いや、ここはパスポートがなくても行き来できる東南アジアだ。奥京都と東南アジアの風が交錯して吹き続けるリトルアジアなのだ。

この写真を見た多くの人が、「東南アジアのどこかで撮影した写真で、トゥクトゥクのドライバーが休憩しているシーン」と思うのではないだろうか。これが福知山市大江町であることを忘れてしまう。
店名カサオリエンテ
住所京都府福知山市大江町三河141
電話番号0773-57-0035
定休日水曜
HPhttps://www.casaoriente.net/

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