素材へのこだわりから生まれた
絶品栗スイーツにぞっこん
大手通販サイトや全国の百貨店で栗を使ったお菓子を販売し、全国的な知名度を得ている「足立音衛門」。その京都本店は福知山市にあります。
本店は、1912年に建てられた木造2階建ての町屋を店舗として利用。歴史的価値のある大きな木造建築は見どころが多く、福知山城を訪れた人が立ち寄る観光名所にもなっています。
足立音衛門の敷地内には、洋館、茶室、御殿、土塀、撞球場などが建ち並んでいます。これらの和洋建築は、明治後期から大正時代にかけて、建設会社松村組の創業者・松村雄吉の邸宅として建てられたもの。雄吉は、由良川の氾濫を防ぐために設けられた堤防の安全性を示すために、あえてこの地を選んで建設したといわれています。
ひときわ目立つ白亜の洋館には、縦長の上げ下げ窓、玄関上部のバルコニー、玄関まわりのギリシャ神殿風の柱など、当時の洋風建築の要素をふんだんに取り入れられており、近代建築ファンでなくても一見の価値あり。店舗以外の建物は外観のみ自由に見学できます。
店舗では、栗のテリーヌや栗のケーキ・パウンドケーキ、丹波栗のタルトなど、栗を使った洋菓子を販売。着目すべきは、栗という素材へのこだわりです。
足立音衛門が扱う栗は、丹波栗をはじめ、アジア、ヨーロッパ、南米など世界各国から選りすぐったもの。担当者が現地で生産者と面談し、その生育まで確認し、納得したものだけを使用しているそうです。こうした地道な努力により、顧客は産地や品種で異なる栗の個性を味わうことができ、栗スイーツにぞっこんになるのでしょう。
なお、本店には栗のシュークリーム「集栗夢(シュークリーム)」のような本店の限定商品があるのでお見逃しなく。店舗に喫茶コーナーはありませんが、店内と店外に設けられた座れるスペースでお菓子を食べることができます。
店名 | 足立音衛門 |
住所 | 京都府福知山市内記44-18 |
電話番号 | 0773-24-2043 |
営業時間 | 9:00~18:30 |
定休日 | 元旦 |
倉田楽 京都・福知山事務所代表。フリーの編集・ライター。美しいフォームでの「自撮り逆立ち」の追求をライフワークとする、神出鬼没で予測不能の男。