かつては福知山きっての夜の繁華街
現在は哀愁漂うしぶ~い浮世小路
御霊神社の南側にある中ノ町飲食街は、焼肉店やカラオケ店が軒を並べる歓楽街。その中程に「浮世小路」と呼ばれる、全長200メートルほどの短い通りがあります。戦前は芸者の置屋があり、俗にいう「花街」でした。
日本が高度経済成長を達成した1960年代後半から70年代前半の全盛期には、40軒以上の居酒屋やスナックが密集。「企業戦士の休息地」「お父さんたちのオアシス」みたいなエリアとなりました。
ところが、ここ数年、飲食店が減り、2019年1月には通りの提灯の灯も消滅。現在は数軒が営業するのみ。この界隈は現在、「昭和の歓楽街」の哀愁がそこはかとなく漂う独特のエリアとなっています。「福知山の夜」の奥深くへと足を踏み入れ、昭和にタイムスリップして当時の空気に浸りたい人には格好の観光スポットといえるでしょう。
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倉田楽 京都・福知山事務所代表。フリーの編集・ライター。美しいフォームでの「自撮り逆立ち」の追求をライフワークとする、神出鬼没で予測不能の男。