福知山城の石垣を急角度で
仰ぎ見ることのできる場所
「福知山観光ガイドの会」の小谷さんに案内され、二の丸台地がごっそり削られた跡がわかるスポットを見学しました。「丹波生活衣館」から福知山市役所方面に向かってすぐに左折。一方通行の道路は、先に行くにつれて少し盛り上がっているのがわかります。削られた二の丸台地の名残です。
徒歩1分ほどの距離にある駐車場に到着。周囲は民家とマンション。その間にポツンと広がる広場のような駐車場。そこから見上げれば、銅門番所の白い建物が見えました。ここが二の丸台地がごっそり削られた跡がわかるスポットです。うひょうひょ。こんな急角度から福知山城を見上げるとは……。
本来は本丸と二ノ丸、伯耆丸(現伯耆丸公園)はつながっていましたが、1898年(明治31)年、現在の伯耆丸公園に病院が新築。その際に二の丸台地は削り取られたものの、残土は残っていたようです。その後、大正時代に天守閣の跡に朽木家藩祖を祀る神社が設けられ、二の丸台地は跡かたなく削られました。
その痕跡を眺めることのできる隠れスポット。観光ガイドには載っていませんが、文字どおり”歴史の断面”といえそうです。
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倉田楽 京都・福知山事務所代表。フリーの編集・ライター。美しいフォームでの「自撮り逆立ち」の追求をライフワークとする、神出鬼没で予測不能の男。