福知山市中心部を3つのエリアに分け、それぞれのみどころ、おすすめコースを紹介する「福知山きちゃった!プチ旅観光MAP」。第1回は、広小路・新町商店街エリアです。
兵庫県丹波市から遊びに来たカヨちゃん&ドラマちゃんが福知山をゆるゆるっとまち歩き。飲食したり、ユニークな人に出会ったり、お土産を買ったりして存分にプチ旅観光を楽しみました。その様子をイラストと文章でプチっと紹介します。
福知山をよく知らない人には観光の参考に、よく知っている人には魅力再発見につながればうれしいです。
取材・文=小林佳代子(カヨちゃん)
イラスト=まつざきさいか(ドラマちゃん)
【プチ予告】
第2回は「福知山城周辺エリア」(2020年10月下旬公開予定)、第3回は「福知山駅周辺エリア」(2020年12月上旬公開予定)を、カヨちゃん&ドラマちゃんが”プチ旅観光”します。さて、どんな発見と出会いがあるのか? カヨちゃん&ドラマちゃんファンのみなさん、全国にいる福知山観光計画中のみなさん、そして福知山市民のみなさん、首をキリンのように長くして待っていてください。
カヨちゃん&ドラマちゃんのプロフィール
カヨちゃん(小林佳代子)
Webメディアでライフスタイルの提案のほか、丹波地域の気になるモノやコトを女性ならではのゆるやかな視点で紹介する情報発信クリエイター。
現在3歳の女の子の育児中。カフェやスイーツが大好き。気になるスポットを発見したら誰かに紹介したくてうずうずしてくる性格。ドラマちゃんとは不定期でインスタライブ「画面越しのランデ ブー」を開催し、丹波周辺の美味しいものを紹介している。
LINK ブログ「ここちいい暮らしノート」/「丹波しるみる」インスタグラム / カヨ☆ここちいい暮らし探究ブロガー
ドラマちゃん(まつざきさいか)
仙台市生まれ、南仏育ちのイラストレーター/デザイナー。海外をうろうろした後、2019年に縁あって兵庫県丹波市へ移住。2020年春、仕事が一度根こそぎ吹っ飛んだのをきっかけ に、オンラインスナック「ドラマ」を開店。チーママとしてお客のドラマをネタに描いていたところ、カヨちゃんと出会う。こう見えて下戸で元コミュ障。著書に絵本作品『なーんだ』『あまのいわと~らんぼうなとらとやさしいらいおん~』 がある(共にsaïcaの表記でWAVE出版より発売)。
LINK Instagram / Saicaホームページ
ふくたん編集部から「プチっと解説」の案内
地域の歴史や文化に興味のある人、予備知識を少し仕入れてからこのエリアを歩いてみたいという人、そして今まさに福知山で観光中の人たちに向けて、少しばかり役に立つかもしれない「広小路エリアと新町商店街エリアの歴史・特徴」をカンタンにまとめました。公共施設の紹介、歩くときのポイントも添えました。興味のある方は下記をご覧ください。
【広小路~新町商店街エリア】プチ観光MAP
広小路~新町商店街エリアの全体マップはこちら!
今回は「夜のプチ旅観光」。
オレンジで色付けした10~12のスポットについてご紹介します。
10~12の各イラストをクリックすると、各スポット紹介記事へ移動します!
(拡大したマップはクリックできません。ごめんなさい!)
10. 青葉
“老舗でしっぽり”女子旅の贅沢時間
目の前で握ってくれる極上寿司に舌鼓
夜のプチ旅観光は、福知山の大学生、ちょっぴり韓流風のメイクでおしゃれ上手な”今どき女子”の井坂ちゃんにバトンタッチ。
ドラマちゃんと2人、ちょっぴりディープ!?な夜の福知山探検へ出発です!
最初に訪れたのは御霊公園のすぐ近くにある寿司・割烹「青葉」。
50年以上の歴史があり、福知山では老舗のお店。
そのカウンターでいただく極上お寿司が今回の夜旅編のメインディッシュ。
「なんだと! 高級お寿司だと~!! 私も食べたかったなぁ……」と原稿を書きながら心の声がもれます。
さてさて、カウンターに座ったドラマちゃんがなにやら発見したみたい!
「ん? このカウンターの下にあるものは何? 水が出てるよ!」
「食べるときにお寿司をつまんだ手を洗う場所なんですよ」と寡黙だけど穏やかな口調の青葉の大将、岡本さんが柔らかな表情で教えてくれます。
「東京でもカウンターでお寿司を食べたことがあるけど、これははじめて見たよ~」とドラマちゃん。
こういったはじめての体験や発見もプチ旅観光の楽しい要素!
夜の旅といえば、もう大人の時間です。ここからお酒も登場したよう。
注文したのは、福井県の銘酒「九頭龍 純米夏しぼり」。
涼やかなガラスの冷酒器に入って出てきました。
「わ~キレイ! 大人の雰囲気が漂うね~」とドラマちゃん。
すっきりした口当たりでクセがなく、するする飲めるお酒だったよう。
「魚料理にもぴったりだったよ~」と後日教えてくれました。
「軽い口当たりで日本酒ビギナーな私にも、とっても飲みやすかったです!」と井坂ちゃん。
彼女はお酒が好きなようですが、青葉で「日本酒と寿司」という新たな大人の世界へ、一歩踏み出しちゃいましたね。
お酒をたしなんでいる間に、大将の岡本さんが目の前で握ってくれたお寿司が登場。
マグロやイカ、サーモンなど6種類のネタが寿司下駄に乗って出てきます。
これこれ! この出し方が、高級お寿司屋さんの感じですよね。
「芸術品みたいにキレイなお寿司でした。好きな順番で食べてくださいと大将が言ってくれたけれど、何から食べるか迷ってしまいました~」と井坂ちゃん。
確かに、どのお寿司のネタも新鮮つやつやで、脂が乗っている。
「ごくり」と生唾を飲み込みながら、私だったらどれから食べようかと脳内で想像しながら写真をしばらく眺めちゃいました。
これは贅沢な”福知山夜のプチ旅観光”のスタートだぁ~!!
青葉では、魚の仕入れは、豊洲市場や京都の市場のほか、旬の魚は舞鶴港からなど福知山近隣の海の幸を仕入れているそう。
ドラマちゃんがおススメのネタを聞くと「これから秋や冬にかけて脂の乗った魚が捕れる季節、その時期の寿司がおすすめですよ」と岡本さん。
いい情報聞いたぞ! 今回私はお寿司を食べられなかったので、秋から冬のシーズンを狙って訪れてみようかな。
福知山市広小路エリアで「大人の贅沢な夜」を過ごしたいときは、青葉さんがおすすめ!
寡黙で実直な大将が目の前で握ってくれる極上寿司を堪能できますよ。
今回いただいたメニューとお値段はこちら。
並握り2,000円、つき出し500円、冷酒1人 800円(1本1,600円)。
合計金額にサービス税10%と 消費税10%が加わり、1人4,000円でした!
寿司のほかにも1品メニューもあるようで、さらに詳しく「青葉」を知りたい方はこちらをcheck!
青葉で「大人の贅沢」を堪能した2人。お酒も入って地上10cmを浮遊するような気分だったそう。
おっとここで、仔猫が通る路地裏まで知り尽くした井坂ちゃんの案内で、広小路エリアで最もディープな界隈「浮世小路」をぶらり散策!
ウキウキするから”浮世気分”って……いうのかなぁ?
でも、私は体験できなかったので残念。「ふくたん」編集部さん、どんな界隈なのか教えてくださ~い。
浮世小路を詳しく知りたい方はこちらをcheck!
▼ ふくたん編集部の「プチっと解説」
そこはかとなく哀愁漂う浮世小路
11. Cafe Bar Rong
和洋中、お酒に合う料理が目白押し
創作サワーやカクテルも見逃せない!
寿司でおなかいっぱい、日本酒でほろ酔い気分の2人が、浮世小路を通り抜けて次に向かったのは、新町商店街にある「アーキテンポ」。午後のプチ旅で訪ねた「ヒカミヤ」さんの近所です。
アーキテンポは、空き店舗になっていた場所を、福知山ワンダーマーケット実行委員会がクラウドファウンディングで募った資金をもとにリノベーションした、厨房付きレンタルスペース。
出店するお店は週替わりや日替わりで異なるので、「今日はどこのお店かな?」「何が食べられるのかな?」と探索気分で向かう、そんな楽しみ方もできるスポットです。
「アーキテンポ」をもっと詳しく知りたい人はこちらをcheck!
▼ ふくたん編集部の「プチっと解説」
店主と料理が毎日違う「アーキテンポ」
毎週木~土曜日の18時からオープンしている「Cafe Bar Rong(カフェバー ロング)」は井坂ちゃん行きつけのお店。常連の井坂ちゃんがドラマちゃんを連れて行ってくれました。
店内に入ると、カウンターには「干物の南蛮漬け」や「角煮」などお酒のあてになるような家庭的なお惣菜から、「ムール貝のクリームパスタ」といった洋のメニュー、「海老と根菜の紹興酒煮」といった中華系メニューまでがずらりと並んでいます。
カウンターに並ぶお惣菜系メニューから好きなものを3品選び、お酒と一緒に楽しむのがCafe Bar Rongのスタイル。店内飲食の場合は3品1300円です。
テイクアウト(3品1,000円)も可能で、おうちでゆっくり飲みたいときにはこちらがおすすめ。
1品1品お皿に盛って出てくるそうなのですが、それが結構なボリューム。
がっつり夜ご飯を食べたいときのお店としてチョイスしても満足できます。2軒目、3軒目のお店として、お酒をメインにつまみたいときは、一緒に来た人とシェアしながら食べる。そんな使い方もあり。
ちなみに、1軒目の寿司でお腹いっぱいになってしまったドラマちゃん……。
お惣菜系メニューを思いきり食べられなかったことが心残りだったようで、「また絶対行って、次はたくさん食べる!」と決意表明。今後の楽しみが増えたようです。
Cafe Bar Rongはお酒の種類も多い! 全制覇したくなるような、ここにしかないメニューが魅力的。
ドラマちゃんが注文した1杯は、ボタニカルサワー(700円)。
この名前に私(カヨちゃん)の「キラキラ発見レーダー」が反応! 女性が思わず惹かれるネーミングだなぁ。きっとこれ、私も注文しちゃうよ……と写真をまじまじと眺めました。
麹を使ったスピリッツをベースにしたお酒の中には、一口大に切って凍らせた柑橘系のフルーツやイチゴが入っています。
カラフルな見た目と爽やかな飲み心地でドラマちゃんもキラキラ乙女モードに。
井坂ちゃんが注文したレモンサワーは、「これでもか!」というほどレモンの存在感が際立つ1杯。
「今まで呑んできたレモンサワーとは圧倒的に異なるレモン感! レモン増し増しの爽やかさで、飲みすぎてしまいそうになっちゃいましたよ~」
井坂ちゃんの感想から、かなりフレッシュでジューシーなサワーであることが伝わってきます。
2人が注文した2杯は、どちらも暑い夏の夜にぴったりですね!
ノンアルコールカクテルもあるので、車で来る方も、飲んだあとに夜に子どもの寝かしつけをしなければいけないママさんにもおすすめ。(子持ち母の私もいつか行ってやるぞと企んでいます)
友人とじっくり話をしたくなるようなCafe Bar Rongの雰囲気と、ほろ酔い加減も相まって、ここでドラマちゃんお得意の人生相談「スナックドラマ」が開店!
大学3年生の井坂ちゃんの就活トークになったそう。
「大手に就職したほうがいいのかなって思ったり、自分のしたいことって何だろうって考えて迷うことが多いんです」と井坂ちゃん。
これを受けたドラマちゃんのアドバイスはこんな感じ。
「まだまだ若いから、これって決めずにどんどんやってみるのもいいと思うよ。あのね、30代になっても迷うからね(笑)。そのなかで、これが好き! 続けていきたい! てのが見つかるといいと思うんだな~」
卒業後の進路を考えている最中のフレッシュ井坂ちゃん。
スナックのチーママに変身したドラマちゃんに人生相談に乗ってもらい、何かヒントを見つけられていたらいいなぁ。
夜の福知山の雰囲気とおいしいお店、お酒を通じて距離を深めたドラマちゃんと井坂ちゃん。
2人の”飲んだくれ夜旅”は続きます。
「Cafe Bar Rong」をもっと知りたい方はこちらをcheck!
12. とりなご久兵衛
建物はリッチな雰囲気だけど
気取らず楽しめる鶏料理店
千鳥足の2人がこの日のシメに向かったのは、ランチを食べた「トラットリア プルチネッラ」と同じ通り、下柳地区にある「とりなご久兵衛」。
「お昼も同じ通りを歩いたけれど、夜は町屋の格子窓からこぼれる灯りがノスタルジックな気分にさせてくれる。雰囲気抜群だったよ~」とドラマちゃんは話してくれました。
後日、ドラマちゃんから写真を見せてもらいました。
あたたかい灯りに照らされた下柳地区は京都の町屋街のよう。
風情のあるその光景にうっとりしてしまいます。
そんなとっておきの場所にある「とりなご久兵衛」は、2020年6月にオープンした新しいお店。鶏料理を堪能できます。
とりなご久兵衛の看板メニューは「鴨すき」。でも、今回はがっつりお鍋ではなく、鴨料理を単品で注文。あともちろんお酒も。
2人がチョイスしたのは、あぶり鴨、鴨の燻製、皮ポン酢、カリカリチーズの4品。
それぞれの感想を聞いてみました。
「あぶり鴨は柔らかくてしっとり、脂が乗っているけれど臭みやしつこさがなくとても食べやすい! 甘口のまったり系醤油ともお酒とも相性抜群」(ドラマちゃん談)
「鴨の燻製はベーコンみたい! 香りがよくこってりした味わいだけれど、もう一枚、もう一枚と箸が進む一品」(井坂ちゃん談)
「皮ポン酢はさっぱりしていて、シメのおつまみにぴったり」(ドラマちゃん談)
お酒は福知山の地酒「福知三万二千石純米吟醸」。
「すっきり甘口。すいすい飲みやすいので、うっかりすると飲みすぎちゃう」とドラマちゃん。
私にとって「とりなご久兵衛」といえば、夜ごはんにお鍋を食べに行くというイメージでした。でも、お猪口を片手にしっぽりと鶏料理をつまみ、時間を過ごす。
そんな使い方もありだと知りました。
はじめて訪れる人は料亭っぽい佇まいから「お値段も高いのかな?」と料金を気にしがちですが、今回2人が飲み食べしたメニュー(お酒はもう1杯梅酒を追加)でひとり2,500円程。予想に反してリーズナブルなのがうれしい。
お部屋は完全個室。手入れが行き届いた日本庭園調の中庭は夕方からライトアップされ、とびきりの雰囲気に……。だから大切な人との記念日や、ちょっと特別な気分を味わいたいときにもおすすめです。
夜に行けない方は、ランチタイムを要チェック。
唐揚げ定食や油淋鶏定食などランチでも、とりなご久兵衛の鶏料理を堪能できます。
「とりなご久兵衛」をもっと知りたい方はこちらをcheck!
夏の夜は長くドラマちゃんの
妄想は続くよ、どこまでも!?
夜のプチ旅観光で3軒まわり、すっかりでき上ってきたドラマちゃん。
(実は下戸なんですよね、彼女にしたらもう酔っ払い状態)
とりなご久兵衛の歴史ある建物や家具調度品が醸し出す、高級感あふれる雰囲気も相まってこんな展開に……。
「あれだよね、これなんていうか、政治家が密会する場所だったり、いけない恋の最後の食事とかしてるシーンなんかが浮かんじゃうよね~。うふふ~」と妄想が止まらない様子。
「次来るとき私はさぁ、キャ~、誰と一緒に来るんだろうね~」と上機嫌。
こうなったら、大学生の井坂ちゃんにはもう止められない。
「あぁ~どうしようか……」と井坂ちゃんが困っている様子が目に浮かびます。
こうして2人の喜劇のようなやりとりが続くなか、福知山の夜は深まっていったのでした。
「夜のプチ旅観光」エピローグ
ドラマちゃん、夢の中へ
福知山の料理人の「粋」を感じさせてくれる料理。
会話を弾ませてくれるとびっきりのお酒。
ちょっと怪しげな雰囲気の路地。
ノスタルジックな気分にさせてくれる夜景。
そんなアレやコレやをたっぷり堪能した2人。
夜のプチ旅観光はここでおしまいです。
そうそう、酔っ払ったドラマちゃんはその後どうなったかって?
大丈夫です。このあと、井坂ちゃんと「ふくたん」スタッフが、青葉の近くにある、昭和レトロな旅館「檜山旅館」(素泊まり4000円)まで送り届けてくれました。
井坂ちゃんは自宅に無事帰宅。
お腹いっぱい。発見と思い出もいっぱいになったドラマちゃん。
旅館到着後、すぐに眠りに落ちていくのでした~。
(今回の旅みたいな愉快な夢を見たことでしょう。宿泊は一人ぼっちだったけどね……)
おしまい
第1回広小路~新町商店街エリア
プチ旅観光を終えたカヨちゃんのモノローグ
小林佳代子
前・中・後編に分けてご紹介してきた『福知山きちゃった! プチ旅観光MAP【第1回】広小路~新町商店街エリア』はこれで終了。
ご覧いただき、ありがとうございました。
私(カヨちゃん)は丹波市の自宅に戻り、「今日はいろんなところを探検し、たくさんの新しいことを発見できたなぁ~」と振り返りました。
今回はじめて訪れたお店、口にした食べ物、購入したお土産などもそうですが、店長さんや大将の話を通じて、地域やお店の歴史、仕事や商品へのこだわりなどを知ったり、発見できたりするおもしさがありました。
福知山市は丹波市のお隣で、高校時代は福知山市内の学校に通っていたこともあり、よく知っている場所だと思っていました。それでも、こうしてぶらぶらっとまち歩きをし、旅のエッセイを書く機会をもらって「まだまだ知らない福知山がある! もっともっと魅力が眠っていそうだぞ!」と感じてきました。
まち歩きの楽しさは十人十色。グメル中心の食べ歩きの旅、名所・旧跡を訪ねる観光の旅、掘り出しものを見つける旅……。
この『福知山きちゃった!プチ旅観光MAP【第1回】広小路~新町商店街エリア』を見てくださったそれぞれが、自分サイズの「プチ旅」を楽しんでもらえたらうれしいです。
プチ旅観光のおこづかい記録
ドラマちゃん、カヨちゃんがプチ旅で食べて飲んで、お土産を買ったりした金額をまとめました。
旅のお小遣いの参考になるとうれしいです。
モジカ:「ブレンドコーヒー」:450円
トラットリア プルチネッラ「ランチコース」:2,500円
まぃまぃ堂「クルミタルトとチャイ」:750円
ヒカミヤ:「弁当と傘(リトルプレス)」:600円
青葉:「並み握り・付き出し・冷酒」:4,000円
Cafe Bar Rong:「ボタニカルサワー」:700円
とりなご久兵衛:「一品料理4品と冷酒1杯・梅酒1杯」:2,500円
檜山旅館:「素泊まり」:4,000円
合計:15,500円
■カヨちゃん(午前・午後旅)
浅草家「クロワッサンあずきソフト」:750円
モジカ:「アイスチャイ」:550円
トラットリアプルチネッラ「ランチコース」:2,500円
まぃまぃ堂「クリームソーダ」:600円
ヒカミヤ「鬼っこお豆」と「クリップ」:900円
丹波鶴屋「春日大納言小豆どらやき」:540円
川見風月堂「栗よりうまい十三里×2」と「丹波栗の焼き栗きんとん×2」:1,512円
合計:7,352円
FROM EDITOR
愛すべきカヨちゃん&ドラマちゃん
2人のプチ旅はまだ続く
ふくたん編集長 倉田 楽
福知山市内での食事やデートスポット、お土産、宿泊先を探すときなどに「ふくたん」を利用していただき、ありがとうございます。
今回はじめて挑んだ総力特集「福知山きちゃった! プチ旅観光MAP」を楽しんでいただけましたでしょうか? 広小路・新町商店街エリアをまち歩きするときのルートや立ち寄り先の参考にしていただければ幸いです。
私は「ふくたん」を通じて、福知山市内のまち歩きの楽しさを多くの人に伝えたいと考えてきました。それでも、「福知山のまち歩きは楽しいですよ!」と福知山市の中心で叫んでも、具体的に何がどのように楽しいのか、福知山市のことを知らない人には、まったく伝わりませんよね。
まち歩きのひとつの目的ともいえる魅力的な店や観光施設は、観光ガイドやフリーペーパー、グルメサイトなどにいくらでも掲載されています。
それでも、それらは多くの場合、ブツブツと切り分けられた単なる「情報」、地図に記された場所は単なる「点」に過ぎません。さらに深く突っ込めば、その冊子やWebには、旅する人が紡ぐ「物語」は描かれていません。仕方ありません。各自が旅先で体験する「物語」は描きようがないのです。
まち歩きの醍醐味は、観光ガイドや「ふくたん」が提供する店舗・施設の情報を上手に活用し、地図上の「点」を「線」や「円」にしてテクテクと歩きまわることにあります。人、店、モノ、場所、文化、歴史との「であい」がスイッチとなって紡がれる「自分だけの物語」を存分に味わうことができるのです。
予期せぬことが起こったり、はじめてであった人たちと言葉を交わしたりするときのドキドキ感。はじめて口にするお菓子や料理を目の前にしたときのトキメキ。その商品を見た瞬間に「あっ、私が購入するためにそこに並べられていたのね」と思えるモノを見つけたときの驚きと喜び。
そんな旅のドキドキ・ワクワク・ヒリヒリする臨場感を「ふくたん」の利用者に味わってもらいたい、Webを介してカヨちゃん&ドラマちゃんと一緒にまち歩きを楽しんでもらいたい、「追体験」してもらいたい。そういう意図から、この特集を企画しました。福知山市の観光に少しばかり貢献できればいいナというたくらみもありました。
まち歩きにかかわらず、その人の楽しい気持ちは、そもそも目に見えないもの。言葉にしづらいモヤモヤっとしたものを多く含んでいます。それを「見える化」するためには、感じる力と表現する技術の両方が必要です。
今回、取材と旅のエッセイを依頼した小林佳代子さん(カヨちゃん)は、行動力と好奇心に富み、コミュニケーション能力に長けたクリエイター。彼女は自身の「キラキラ発見レーダー」を使って楽しいコトやモノをいち早く見つけ、イキイキとした言葉で広小路・新町商店街の魅力を伝えてくれました。
まつざきさいかさん(ドラマちゃん)は、人やその場の空気、言葉にならないものを絵にする才能に長けたクリエイター。訪れた店、出会った人、それらがつくりだすその場の空気感、ときには相手や自身の細かな感情の機微を、ゆるゆるっとした絵で「見える化」してくれました。
感性が豊かで表現力に長けたこの2人が才能を惜しみなく発揮してくれたおかげで、充実した特集が完成しました。ありがとうございました。
カヨちゃんとドラマちゃんは、今回のプチ旅観光でいろんな”発見”をしました。お店を見つけたり、はじめて口にする料理も発見なら、地域の文化にふれたり、歴史を知ったりすることも発見です。
さらに誰もが見ていることがらに、新しい意味を見つけることも発見といえます。たとえば街頭にあるブロンズ像に特別な意味を見つけたら、それも発見。シャッター街を「レトロ看板の見本市である」と意味づければ、それも大きな発見です。その瞬間にレトロ商店街は、入場無料の「昭和の看板博物館」に変身するでしょう。どうですか、ワクワクしてくるでしょ。こんな見方でまち歩きをすることもできるのです。
今回の特集をご覧になり、福知山市へ出かけたいと思った人がおられたら、いずれの機会かに実際の広小路や新町商店街をぶらぶらっと歩いてみてください。あなたなりの、あなただけの物語が紡がれることでしょう。
「福知山きちゃった! プチ旅観光MAP」の第2回目は、明智光秀が築いた福知山城周辺エリア。公開は2020年10月後半を予定しています。
福知山城のいったいどこがすごいの?
どんな特徴があるの?
お城の周辺でごはんを食べるならどこがおすすめ?
観光客向けの店だけでなく地元の人に愛されるお店も教えて!
福知山観光のお土産は何がいいの?
そんな読者の要望に応えるべく、カヨちゃんとドラマちゃんは、ふたたび福知山市へやって来ます。カヨちゃんらしい言葉で表現するなら「ほう、カヨちゃん&ドラマちゃん、リターンズだ!」といった感じでしょうか。
福知山市内をゆるゆるっと歩く2人のプチ旅観光は、これからも続きます。みなさん、楽しみに待っていてくださいね。
倉田楽 京都・福知山事務所代表。フリーの編集・ライター。美しいフォームでの「自撮り逆立ち」の追求をライフワークとする、神出鬼没で予測不能の男。